僕が営業職をしていた、20代後半の頃の話。
50代の方が転職してこられる、
という事になった。
しかし、上司が勤務日を連絡するもどうやら、
”少々待ってください”と数度繰り返したらしい。
そして、ようやく来られるとの事なので、
前日からテーブルを用意する。
当日朝、その方が来られ着席して朝礼…
と思いきや、開口一番、
”お話があります。今の会社はボーナスを貰ってから
辞めて欲しいと嫁から言われてまして…”
…
さすがに上司が凄い剣幕で、
”もういいです。今すぐお帰り下さい!!”とぴしゃり。
上司と転職される方とのやり取りは分からないが、
嫌なら嫌。行くなら行く。待って欲しいなら希望を伝える。
そんな事は、電話だけでも出来ただろう。
断る為に、そして誠意だけでも見せる為に出社はしたが、
そこで”嫁”を言い訳に使ったのが悪かったのだろう。
嫁を言い訳にするのは、悪くは無い。
要は使い方だ。
上記の例では、自分の行動を棚に上げ、”嫁”だけを悪者にした最悪な例。
かなり希少、レアケースだと思う。無責任過ぎる。
採用の電話を頂いたが、結果希望給与でなく断りたい時は、
”面接後に嫁と相談しましたが、生活していくのに厳しいと僕が判断したので辞退致します。”
嫁と相談した結果、自分が判断した、という理由を電話で告げる。
”嫁”を理由にしても良いが、必ず”自分が判断した”という事にする。
転職が多い僕の嫁は、そういう境遇にあった僕に、
”辞退したかったら、嫁が五月蠅いからって言えばいいやん”
と言ってくれる。
でも、嫁の責任にしたことは無い。
ただ、本当に辛ければ使っても良い。